BUSINESS

再生ストーリー

CASE 01 億単位の赤字を、
億単位の黒字に変える
魔法のビジネス。
それがホテル再生。

足りなかったのは、
危機感とホテルへの情熱。

そのホテルは、多彩な事業を展開する巨大なグループの一員でした。年間で億単位の赤字を抱える状況が続いていたものの、グループ全体では利益を出していたため、毎月の給料はもちろん、ボーナスもきちんと支給。そのため、ホテルの従業員もあまり危機感を感じていなかったそうです。しかし、そんな状況が長く続くはずがありません。ほどなくしてグループ本体がホテルの売却を決断。エフ・イー・ティーシステムが再生を引き受けることになりました。

赤字の根源を
見つけ出し、
止血する。

私たちはまず、ホテルの収益構造を把握し、赤字を垂れ流す原因を止めることからはじめました。不採算部門の廃止。食材の仕入れルート見直し。シフトの効率化。あらゆる手を使って、経営のスリム化を実施しました。持ち場を失う人からは反発もありましたが、「部署がなくなっても雇用は守るし、待遇も変えない」ことを約束し、理解してもらえるよう努力。経営権取得から3ヶ月後、ひとまずの止血は終わりました。

できなかったのではない。
やり方を知らなかったんだ。

次の段階として私たちが取り組んだのは、幹部クラスの意識改革。特に、ビジネス理論の注入です。再生開始時、ホテルの経営を担う幹部の多くは、現状をきちんと把握できていませんでした。たとえばレストランでいえば、「人気ベスト5のメニューは?」「原価率は?」といった問いかけに、誰も答えられなかったのです。私たちは「SWOT分析(※1)」や「ABC分析(※2)」といった手法を伝え、現場から改善案が出てくる体質づくりを目指しました。※1…「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つの軸から自社を分析し、経営戦略を立てる手法
※2…重要度別に商品やサービスなどを分類し、経営判断に役立てる手法

ホテルが生まれ変わった。
働くひとたちも生まれ変わった。

そして1年後。そのホテルは見事、黒字化に成功しました。幹部をはじめとする従業員の姿勢も変わり、質問に対し「わかりません」を言わなくなりました。「この食材を変えたら、原価が10円も安くなったんです」など、自発的に改善を行う人も出現。そうして関わる全員が努力を続けた結果、年々売上は向上し、いまではエフ・イー・ティーシステムの経営を支える大黒柱へと成長してくれています。